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ストレートネック
2025.03.13
近年、スマートフォンの普及に伴い、ストレートネックに悩む人が増えています。ストレートネックは首や肩のコリ、頭痛、めまいなど、様々な不調を引き起こす可能性があります。
今回は、ストレートネックの原因や症状、そして改善するための対策について詳しく解説します。
ストレートネックとは、スマホ首とも呼ばれ、横から見たときに頭が肩よりも前に出ている状態を指します。
通常、首(頸椎)は緩やかな湾曲を描いており、正常な首は30度~40度の自然なカーブを描いているはずです。この湾曲があることで、頭の重さを分散して支え、足からの衝撃を緩和しています。
しかし、ストレートネックでは首の骨が真っすぐに伸び、さらに悪化すると頭が前に出る状態となってしまいます。これによって首や肩の筋肉が引っ張られ、コリや痛みが生じてしまうのです。
ちなみに、人間の頭の重さは約4~6kg、または体重の約10%ほどと言われています。「前かがみ」や「下を向く」という動作をすると、前弯が減少し、ストレート(前弯の反対である後弯気味)になります。例えば、頭を15度前に傾けると、首には約12㎏の力がかかります。(うつむく角度によって、負担の大きさは変わります)
湾曲がなくなると、首に負荷がかかるだけでなく、全身のバランスも崩れてしまうことが考えられます。頭部が前に出ることで頸椎のアーチがなくなり、頭部の重さを分散して支えにくくなるため、首や肩の不快感、目の疲れや偏頭痛が生じます。症状が長期にわたると、自律神経の乱れや気分の落ち込みなどの可能性も高くなります。
別名「スマホ首」とも言われますように、スマートフォンの長時間使用やデスクワークなどがストレートネックの原因として挙げられます。
下を向いたり頭部が前に倒れるような猫背姿勢が長時間続くことで、頸部のアーチが保ちにくくなるのです。
ご自身でできる改善方法としては、肩や首周りの運動やストレッチがございます。
多忙で難しい場合は、日常生活の少しの空き時間に肩の前の付け根部分や首の周りのストレッチなどを無理のない範囲で取り入れてみてはいかがでしょうか。
鍼灸治療でも、頸部や肩、胸周りの筋緊張を緩め、姿勢の改善などの効果が期待できますので、ご興味があればご連絡ください。
ストレートネックは、日常生活のちょっとした工夫で改善できる可能性があります。今回ご紹介した改善方法を参考に、ぜひ試してみてください。